12/11 横浜泉リトルシニアグランドにて、第44期生卒部式を挙行いたしました。晴れやかで、穏やかな表情の卒部生13名が思い出の詰まった泉シニアグランドに集まりました。
例年であれば、卒部生を2チームに編成し卒部記念試合を行うところですが、今年は44期生VS2年生の卒部記念試合。試合前には、現役時に慣れ親しんだポジションにて薬袋コーチから最後のシートノックがあり、好プレイに歓声が起こる。試合開始となり恒例となっている選手紹介では家族やチームメイトへの思い、将来の目標など公表され時に笑いが起こる中、記念試合が開始されました。
記念試合では、各イニングいつもとは異なるポジションに付き珍プレーもあるなか、随所に見せる高いレベルの攻撃・守備・アグレッシブな走塁に歓声が起こる好ゲーム。本職の守備位置で見せる投球・守備はこれぞ44期生と感心するしかありません。4回を終え5-2と突き放した44期生でしたが、後輩思い?の温情から5回表、2年生に一挙7点をプレゼント!! 2時間の時間制限がある為、5回裏が最終回。イニング開始前に神﨑監督より卒部生・卒部父母へ逆転のエールが送られ「逆転の泉」運命の最終回が開始。
ホームラン確信歩き?からの2塁打から始まり、3本の長短打と四球を絡め2点差に詰め寄り、ランナーを2人残しバッターは水戸洋之介!!44期生はこれまで幾度となく強豪相手にも終盤に追いつき、逆転勝利を掴み取ってきた。この土壇場でも泉グランドで声援を送る選手・父母は逆転サヨナラがこの場で起こるのではないかと大きな期待で待ち望んでいる。固唾を飲んで迎えた、追い込まれてからのストレートを期待通りにセンター得点板を遥かに超える特大の逆転サヨナラ3ランホームランが飛び出し、44期生らしく勝ち切った試合となりました。漫画でも描けないようなことをやってくれる「逆転の泉」の象徴となる卒部記念試合となりました。
午後からは。最後の公式戦ユニフォーム姿となる卒部式です。コロナ禍において3年連続となる泉グランドでの挙行となります。晴天に恵まれ、最高のグランドコンディションのもと更に逞しく、大きくなった体には泉シニアのユニフォームが最高にカッコ良く見えました。
福崎事務局長からのお祝いの言葉から始まり、「泉シニアで学んだことを高校でも活かして欲しい」8月に開催されたリトルシニア3大大会の一つ、第13回林和男旗杯全国大会でのベスト8、関東連盟最高位につけた頑張りについてお褒めの言葉があり、卒部生の今後の活躍を期待すると述べられました。又選手だけではなく泉シニアのグランド環境整備・安全対策について多大な協力のあった44期生父母に対して御礼の言葉がありました。
神﨑監督からは、「1年生大会・2年生大会と勝てなかったチームが良くここまで強くなった」殆どの選手が神奈川県内の高校に進学する中、高校でも皆が切磋琢磨し頑張って欲しい。地元を離れ県外へ進む選手に対しては寮に入って大変な部分も多くなるが頑張るようにと激励。卒部生全体に対して理不尽なことが今後もしあっても負けてはいけない、挫けてはいけない、廻りには優しく高校でも頑張れ!」と激励の言葉を述べられました。
卒部生からの記念贈呈品として、半屋根タイプのバッティング兼ブルペンゲージが贈られ卒部式終了後、福崎事務局長による始球式が行われました。今後更に充実した泉グランド設備を十分活用し在部生達が44期生同様に、または超えるような成績を残せるよう頑張ります。
卒部生が中学生の掛けがえの無い青春時代を過ごした泉シニアのグランドは、天候に大きく左右される気難しい性格を持ったグランドです。時に最高のコンディションの状態ばかりではなく、強風に煽られ、突然の大雨、泥沼化する中での水抜き、逃げ場のない猛烈な暑さ、そして極寒の寒さに悩まされることも度々ありました。皆さんの父母が中心となり、泉グランドにはなかった立派な屋根が据えられ、卒部時には屋根付きの練習施設まで寄贈いただきました。これは卒部生の皆さんに大好きな野球を思い存分に取り組んでほしい気持ちと、照り付ける容赦ない太陽の光や、降りしきる雨から選手達を守る為、皆さんの父母が何もなかったところから手作りで作り上げたものです。皆さんなら十分に理解できるはず「感謝の気持ちを力に換えて」これからの新しい環境でも頑張ってください。
卒部生のコメントの中に、「高校ではレギュラーを獲って両親を甲子園に連れていく!」というのがありました。これは決して夢物語ではありません。これまでの弛まぬ努力をこれからも継続し必死に手を伸ばせば届く目標のはずです。最高の仲間と出会い、全てを懸けて臨んだこの2年半を胸に次のステージでも輝き続けてください。泉シニア一同、44期生の活躍を心より祈っております。