第43期生 卒部式

本日、横浜泉リトルシニアグラウンドにて、第43期生卒部式を執り行いました。
少し髪を伸ばした少年が18名。シーズン中の緊張した雰囲気とは異なる穏やかな表情で、2年半を過ごしたグラウンドへ集まりました。

ちょうど2チームに分かれた卒部記念試合のスタートです。
「好きな異性はお母さん!」と始まった選手紹介。好きな芸能人や布団の柄などをバラされながらも、まんざらでもないような表情で守備位置へつく選手たちに、今日は笑い中心な試合になるのか、と思った矢先、左の本格派・齋藤 禅之輔が三者連続三振の出だし。
ああ、そうだった。彼ら43期はそうなんだ。周囲の期待やプレッシャーではなく、自分たちがしたい野球を楽しむ。「ナイスボール!」いつの間にかシーズンさながらの興奮に包まれた、活動の区切りにふさわしい見ごたえのある卒部記念試合となりました。
120mは飛んだろう関根 稜陽、センターBSOを直撃した磯貝 駿乃介、この二発の特大ホームランが飛び出し、逆転に勢いづく東チームでしたが、コツコツと得点を重ねる西チームに軍配が上がる結果となりました。うんうん、らしい。いいぞお前ら!ピッチャーはストレートも早いし変化球もいいコースに決まる。バッターは打席の威圧感と堂々とした態度から、鋭い振りで右へ左へ強い打球を連発する。それぞれが個人としての才能を感じさせる、先が楽しみな試合になりました。

午後からは、最後の公式戦ユニフォーム姿となる卒部式です。昨年に続き屋外での挙行となりましたが、広々とした黒土の上に白いユニフォーム姿はやはり美しい。少し乾いたグラウンドも、式が始まるころには強風にあおられた土埃が消え去り、門出にふさわしい新しく黒々とした舞台を用意してくれました。

福崎事務局長の門出の言葉から式典は始まり、福崎事務局長は「今日の試合を観て、改めて君たちの体力・技術が高いレベルにあると感じた。泉シニアでの成果を活かし、高校でも頑張ってほしい」と卒部生の今後について期待を述べられました。

神﨑監督からは、「自分が選んだ進路がベストであると信じ、そこで出会った先生・指導者の言葉が第一だと思って頑張ってほしい。これが成功につながる。そして、嘘をつかない・ルールを守る・最後まであきらめない。この3つを約束してほしい。最後まであきらめないで高校三年間を過ごし、三年後の夏、この場所で笑顔で挨拶してくれることを私は待っている」と激励の言葉を述べられました。

皆さんが2年半を過ごしたこのグラウンドは、乾けば土埃が目を襲い濡れれば田んぼのように足をとる、そんな手のかかる機嫌を取るのが難しい性格です。冬は寒く夏は暑い逃げ場のないこのグラウンドで、一年中水を撒き水を取り何度も泥だらけになって、それでも結果が出ず苦しい思いをしたことも一度や二度ではありません。

私は、思うようなタイミングで思うような結果が出ないことを学んだと同時に、あきらめず熱量を注いで関わりを深めていけば、今日のような最高のコンディションで本番を迎えられることもこのグラウンドから教えてもらいました。

43期の皆さん、保護者の皆様、本日は泉シニアの卒部おめでとうございました。また、大変お疲れ様でした。
大きな成功が皆さんの目の前に見えています。私には、チームで放った二発の場外ホームランが成功までの架け橋に見えました。これから皆さんは様々な進路へ進みますが、その場所に熱量を注いで居場所を作り、そしてまた次の成功へ向かって橋を架けてください。泉シニア一同、43期生の成功を心から楽しみにしております!


カテゴリー: 2021-2022シーズン, 第43期生(3年生A) パーマリンク